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誰も教えないプロダクトローンチの流れと全体像

今回のテーマは「プロダクトローンチの全体像」について

今回はプロダクトローンチの全体像を、以下の4つの側面から説明していきます。

1.マーケティングとしての全体像
2.プロジェクトマネジメントとしての全体像
3.ユーザー変遷としての全体像
4.ビジネスモデルとしての全体像

この4つをご紹介します。

偉そうに聞こえるかもしれませんが、今日の話は誰も語らないし教えてないこともあります。

例えばプロジェクトマネジメントの視点だったり、ビジネスモデルという視点でプロダクトローンチを教えている人はあまりいません。

そういった意味では、既にプロダクトローンチを知っているという方にとって復習になるかもしれませんし、新しい視点が得られるかもしれません。初心者の方とっては、今回の全体像をイメージしながらローンチを仕掛けることが大事です。

1.マーケティングフローの全体像

まずはマーケティングフローの全体像からお話しします。

私達がプロダクトローンチで具体的にすること分解すると「集客・教育・販売・運営」という4つのカテゴリーに分けることができます。

ステップ1.集客:見込み客を集める
ステップ2.教育:見込み客の悩みを解決する価値提供
ステップ3.販売:ニーズに合ったプロダクトを販売
ステップ4.運営:顧客に対しての深いフォローアップ

DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)業界でよく言われる

・見込み客を集めて
・見込み客を教育して
・見込み客に販売する

この3つのステップに、運営というフェーズを1つ付け加えています。

順番に説明していきます。

1-1.ステップ1:集客(見込み客を集める)

まずは見込み客を集めるフェーズです。まずはあなたのプロダクト(商品・サービス)を売るためのページを用意します。

見込み客を集めるページは「ランディングページ(LP)」と呼ばれることが多いです。このランディングページ(集客用ページ)にアクセスを集めることからはじまります。

アクセスの集め方は、自社リストへのメールでの告知、アフィリエイトを使った紹介、広告をつかった宣伝など、媒体によって多岐にわたります。

集客について話をしようと思えば20記事あっても足りません。ここでは全体像を分かってもらうことが目的なので詳細はまたどこかでお話することにします。

1-2.ステップ2:教育(見込み客の悩みを解決する価値提供)

ステップ2の教育段階の目的は1つ。

「見込み客に価値あるコンテンツを提供して、信頼を勝ち取り、見込み客の悩みやニーズを吸い上げること」

ステップ2の教育段階では、見込み客の悩みを聞き、悩みを解決するようなコンテンツを提供していくフェーズです。提供方法はメールだけでもいいですし、動画を撮影してもいいです。より魅力的にするために動画+文章のページをつくると更に効果的になります。

ここで重要になってくるのは、見込み客と双方間のスタンスをとること。

コンテンツという情報価値を提供することより、返報性の法則でユーザーの反応をもらうことが可能になります。つまり、ユーザーの反応を見ることができるので、ユーザーの悩みを吸い上げることができます。その悩みを見ることで、よりユーザーの役に立つものを提供できるようになります。

1-3.ステップ3:販売(ニーズに合ったプロダクトを販売)

そしていよいよ販売です。ステップ2でユーザーの声を聞いて、ユーザーの悩みに合ったプロダクト(商品・サービス)をつくり告知することで

・「それを待ってました」
・「今すぐ欲しいです」
・「早く購入させてください」

という状態をつくることが可能になります。

そんな興奮状態の見込み客に、

「お待たせしました。こちらからご購入ください。」

とメールを送ることだけでお申し込みが殺到します。

決済管理画面には、どんどん売上速報が入り、銀行口座には大量の振り込みがあります。プロダクトローンチが1日で数千万円、数億円売り上げることが出来ると実感が湧く瞬間です。

忘れてはいけないのは、ステップ3のセールスまでに、ステップ1の集客とステップ2の教育が必ずあるということです。1日でセールスすることはあっても、決して1日で売上が立つ手法ではないことを誤解しないで覚えておいてください。

1-4.ステップ4:運営(顧客に対しての深いフォローアップ)

多くのローンチ実践者は、プロダクトローンチが終了したらそれで終わりだと思っています。しかしそれは大きな間違いです。

ジェフ・ウォ−カーはプロダクトローンチのことを「最短のビジネス構築術」だと言いました。つまりプロダクトローンチは、一度きりのただのプロセスではなく、永続的にサイクルを回すことができる「ビジネス」だということです。

ビジネスにおいて、最も収益が出る部分はどこか分かりますか?

購入後のバックエンドです。

バックエンドについてはここに記載しているで見てみてください。
>>バックエンド戦略を駆使して売上を最大化する(次期公開予定)

カスタマーバリューをあげることが、LTV(ライフタイムバリュー)に繫がり、売上の最大化に繫がります。しかし、この購入後のカスタマーバリューを疎かにしているローンチ実践者は多いです。

ビジネスとは短期的に売り上げることではありません。長期的に価値を与え続け、成長していくものです。つまりこの購入後の運営段階が、ビジネスの成功をもたらす重要なフェーズです。

2.プロジェクトマネジメントとしての全体像

次に、プロジェクトマネジメントとしての全体像をお伝えします。

「1.マーケティングとしての全体像」と何が違うの?と思うかもしれませんが、プロジェクトマネジメントとは、実際にそのプロダクトローンチを行うためには「具体的に何をしなければいけないか?」という部分です。

上の図を見てみてください。

青色のマーケティングはユーザー側からも見える部分です。逆にプロジェクトマネジメントというのは外部からは見えません。マーケティングをするために「作業ベースで一体何をするか?」という内部からの視点こそ、プロジェクトマネジメントです。

プロジェクトマネジメントの工程を表したのが以下です。プロダクトローンチを実践するには以下の4つのカテゴリーの仕事が必要です。

ステップ1.企画:シナリオやコンセプト
ステップ2.計画:目標やスケジュール
ステップ3.実行:準備と実行
ステップ4.管理:管理と修正

少し難しいかもしれませんが、しっかりついてきてください。

2-1.ステップ1:企画(シナリオやコンセプト)

企画とはプロダクトローンチの全体像を決めるフェーズにあたります。この全体像を決めるのに必要な項目は3つあります。それが以下の3つです。

・コンセプトの設計
・ローンチシナリオの設計
・最終目標

他にも、収益配分など、プロジェクトによっての決め事は出てくと思いますが、基本的にこの3つが重要な決めごとです。

●コンセプトとは、プロダクトローンチを通しての「アイディア」だと言えます。強力なアイディア、斬新なアイディア、素晴らしいコンセプトは人々の心に伝播していきます。

●ローンチシナリオというのは、ストーリーのことを言います。例えば桃太郎の話にあるように「昔々あるところに…鬼を退治しました」という有名な話はストーリーです。このストーリーは物語や神話と言われたりもします。

売れる映画、小説、ドラマには必ずストーリーがあります。伝説のオバマ大統領の演説の影には、若き天才シナリオライターがいたという話は有名です。同じように、どんなローンチにもストーリーが必要です。

●最終目標というのは、分かりやすく売上ですね。細かい目標設定は、ステップ2の計画で設定すれば大丈夫です。ひとまず大きな目標数値だけ決めておきましょう。

2-2.ステップ2:計画(目標設定やスケジュール)

コンセプト、シナリオが出来上がったら、計画を練るフェーズに入ります。

プロダクトローンチをするなかで計画は常に変化します。しかし計画をもたずしてローンチを行うことは、地図をもたずして航海するのと同じです。この計画段階では以下の項目に注目して決めていきます。

・全体目標を決める
・詳細なスケジュール設定
・目標設定(中間)
・タスクを書き出す
・担当者設定
・タスク書き出し
・担当者を書き出す
・KPI・マイルストーンを決める

ステップ2の計画段階はプロジェクトマネージャーが最初に全て決めます。その後チームメンバーを集結させて、ミーティングを行い意思疎通を合わせます。

2-3.ステップ3:実行(準備と実行)

実行フェーズで行うことは、準備と実行です。

・ローンチを準備をする
・ローンチを進行する

プロダクトローンチの準備は、遅くてローンチ開始2ヶ月前までには着手したいところです。

そんな前から?と思うかもしれませんが、企画段階から考えると2ヶ月前以上からの着手をしなければ本当に間に合いません。私の経験では、3週間前から準備開始といったことも往々にありましたが、それは自社だけの案件の場合です。他社(外注含め)を利用する場合は、最低2ヶ月前からが鉄則です。 

ローンチの準備が終わり、実行段階にシフトしても作業は続きます。

プロダクトローンチはユーザーの反応を見て、メールや動画を作っていくという考えです。常に反応を見てから次、次、とコンテンツを作るのがセオリーです。

2-4.ステップ4:管理(管理と修正)

管理と修正はリーダーの腕の見せ所です。

ステップ1とステップ2で設定した企画と計画をベースに、ステップ3で準備と実行をしていきます。しかし、計画が思い通りにいくことなんて、100%ないことを分かっておきましょう。

ここで必要なのはプロジェクトマネジメントのスキルです。常にリーダーはローンチの進行状態を見て修正していく必要があります。プロジェクトが大きく横道にそれないように軌道修正を図りましょう。

具体的にはステップ2で計画したKPI(中間目標)を指標にして、数字ベースで改善するところと、メンバーのコミニケーションを円滑にして対立をなくすことです。数字改善と人間関係の問題解決を図ります。

プロダクトローンチを経験したことがあるか方は分かると思いますが、チームメンバーのなかでの衝突が絶対あります。こういった関係をとりもつこともリーダーの役割です。

3.ユーザー遷移による全体像

次はユーザー遷移による全体像です。簡単に説明します。

既にお伝えしているように、プロダクトローンチで集めるのは見込み客です。そこから教育、セールスの流れです。すると以下の流れでユーザーの状態が変更されます。

段階1:見込み客
段階2:新規顧客
段階3:リピーター
段階4:ハイパーレスポンス.

この流れは説明する必要もないと思います。

まだ購入していないお客さんのことを「見込み客」といいます。そしてはじめて購入してくれた見込み客を「新規顧客」と言い、継続して商品を購入してくれる顧客のことを「リピーター」と呼びます。

プロダクトローンチの目的の1つは、ハイパーレスポンスの獲得があります。

あなたが販売する商品・サービスを喜んで購入していくれる熱狂的なファンのことです。

具体的なハイパーレスポンスの見分け方は、あなたのプロダクト(商品・プロダクト)を3回以上購入してくれた回数や、100万円以上使ってくれているとか、金額面で線引きをするのが良いでしょう。そこは扱っている商品によって線引きを決めてください。

プロダクトローンチに限らず、ビジネスでは顧客ロイヤリティを高めることが重要です。これをLTV(ライフタイムヴァリュー)を高めるといいます。

「見込み客 → 購入者 → リピーター → ハイパーレスポンス」といった流れで見込み客を成長させてハイパーレスポンスにしていく必要があります。

プロダクトローンチで最初に集めるのは見込み客です。販売すれば購入者になります。ここからハイパーレスポンスになってもらうための努力が必要です。ただ売って終わりでありません。

4.ビジネスモデルの全体像

最後にビジネスモデルとしての全体像です。

プロダクトローンチの開発者「ジェフ・ウォ−カー」はプロダクトローンチをビジネス構築術といいました。それがどういう意味か図を使って解説していきます。

プロダクトローンチを継続してやっていくと、以下のようなステップが自然に出来てきます。

ステップ1:ファーストローンチ(1回目)
ステップ2:セカンドローンチ(2回目以降)
ステップ3:既存顧客へのローンチ(バックエンド)
ステップ4:仕組化と自動化(エバーグリーン)

4-1.ステップ1:ファーストローンチ(1回目)

最初のプロダクトローンチで起こる流れをお伝えします。

その前に少しだけ前提を合わせさせてください。ビジネスとしての全体像を説明する際に、ローンチする商品を用意してお話した方が伝わりやすいです。

今回は事例として「ホームページ制作」という商品を例にして、話をすすめます。制作の値段は「10万円」とします。

4-1-1.ローンチサイクル

まず最初にプロダクトローンチのサイクルについて確認しましょう。

マーケティングとしての全体像の部分でお伝えしたように「集客・教育・販売・運営」の4ステップで、プロダクトローンチの1つのサイクルを回すことができます。

図にすると以下です。

この1つの円が1セットだと考えてください。

4-1-2.購入者と未購入者

今回のプロダクトローンチでは「ホームページ制作」を売ります。

上でご紹介したローンチサイクルを一度行い、プロダクトローンチを実行します。見込み客集め、教育をし、セールスをします。当然購入する人と購入してくれない人がでてきます。つまり新規顧客と未購入者(見込み客のまま)に分けることができます。

以下の図のように、二方向に見込み客をセグメントすることができます。

ここまでは大丈夫ですね。

この1回目のローンチの結果、集めた見込み客は200名だったとします。そして購入者は20名、未購入者は180名だとして考えていきます。

その場合、1件単価10万円なので、合計200万円の売上です。

10人に1人がホームページ制作を購入してくれた計算なので、成約率10%です。

● 1回目のローンチ結果 見込客200名/購入者20名/売上200万円

ここまでが単発のプロダクトローンチです。

ここから2回目のローンチをしていくのですが、この2回目以降の部分がビジネス的に大事になってきます。

4-2.ステップ2:セカンドローンチ(2回目)

2回目のプロダクトローンチを仕掛けます。これをセカンドサイクルといいます。

2回目以降のローンチでも同じ「ホームページ制作」を売ります。この時点で1回目のプロダクトローンチは終了し、購入者と未購入者に分かれている状況です。

まずは未購入者に対してのローンチから説明します。

4-2-1.未購入者をセカンドサイクル取り組む

1回目のプロダクトローンチとやることは同じです。「見込み客を集め、教育し、販売します」。

1つだけ違うことは、1回目のプロダクトローンチでは見込み客はゼロの状態です。しかし2回目以降は既に見込み客がいるという状況です。

1回目のプロダクトローンチでホームページ制作を購入しなかった(見込み客のまま)方を、セカンドローンチに取り混んで、同じようにプロダクトローンチを仕掛けます。

図にすると以下です。

上でお伝えしたように、1回目のプロダクトローンチで集まった見込み客は200名でした。そのうち20名が購入してくれたので、未購入者は180名です。未購入者180名のリストがあるなかでローンチをスタートするわけです。

この結果、1回目のプロダクトローンチと全く同じ数字が出たとします。つまり新規の見込み客200名です。

既存の見込み客「180名」+新規の見込み客「200名」= 合計「380名」

さて、この見込み客380名に対してセールスをするわけですが、成約率も1回目のローンチと同じ成約率10%だったとします。すると売上はこうなります。

380名 ÷ 成約率10% = 38名

1件単価10万円なので、合計380万円の売上です。

● 2回目のローンチ結果 見込客380名/購入者38名/売上380万円<

こうなります。

4-2-2.ローンチを繰り返す(2回目以降)

2回目のローンチの結果、380万円売上げることができました。

1回目と2回目のローンチでやった工程は変わりません。違うのはあらかじめ持っていた見込み客の「リストの数」だけです。

そして同じように最初のローンチから、セカンドローンチ、サードローンチと繰り返していくのです。以下のようなイメージです。

ここで1つ仮定してほしいのですが、同じようにプロダクトローンチをするたびに、新規の見込み客が「200リスト」が集まり、セールスをするたびに成約率が「10%」だったとします。

勘の良い方はもう気づいていると思いますが、このサイクルを繰り返すことで、自然に顧客と売上を右肩があがりに伸ばしていくことができるのです。以下のような数字になります。

● 1回目のローンチ 見込客200名/購入者20名/売上200万円
● 2回目のローンチ 見込客380名/購入者38名/売上380万円
● 3回目のローンチ 見込客542名/購入者54名/売上540万円
● 4回目のローンチ 見込客688名/購入者68名/売上680万円
● 5回目のローンチ 見込客820名/購入者82名/売上820万円
● 6回目のローンチ 見込客938名/購入者93名/売上930万円
● 7回目のローンチ 見込客1,045名/購入者104名/売上1,040万円
● 8回目のローンチ 見込客1,141名/購入者114名/売上1,140万円
● 9回目のローンチ 見込客1,227名/購入者122名/売上1,220万円
● 10回目のローンチ 見込客1,305名/購入者130名/売上1,300万円

7回目のローンチで購入者は100名を超え、売上は1,000万円超えてきます。同じことをやっているだけなのにです。

毎回200名のリストが集まるわけないとか、成約率が10%も出るわけない、といった文句は一旦横においておいて、とりあえずこの数字を見て欲しいのです。

同じプロダクトローンチを繰り返して、同じ結果を出していけば、自然にローンチ規模は大きくなっていきます。

つまり、プロダクトローンチを繰り返していくと、顧客や売上は自然に右肩あがりに伸びていくのです。

4-3.購入者サイクル(バックエンド)

次に購入者へのローンチの流れを解説します。ホームページ制作(1件10万円)を買ってくれたユーザーは、購入者サイクル(バックエンドを売るためのサイクル)に入ります。

今回の例でいえば、ホームページ制作がフロントエンドとなり、その後に売る商品がバックエンド商品です。購入者サイクルでバックエンド商品を売るわけです。

バックエンドとフロントエンドの関係についてこちらをご覧ください。
>>準備中

何度もくどいですが、プロダクトローンチで獲得したユーザーは、
「見込み客 → 購入者 → リピーター → ハイパーレスポンス」と変わってきます。

私達の目標の1つは、プロダクトローンチによって、ハイパーレスポンスをどれだけ獲得するかというポイントがあります。購入者を購入者サイクルに入れ、バックエンドを購入してもらい、ハイパーレスポンスに成長させましょう。

4-3-1.購入者サイクルを整えバックエンドを売る

必ずバックエンドは用意しましょう。バックエンドこそあなたに利益をもたらします。

フロントエンドで「価値」をユーザに伝えることができたら、バックエンド商品はフロントエンドよりも売りやすいものとなります。

バックエンド商品の形態や種類は千差万別です。

・2件目以降、制作費半額で請け負う
・ホームページを制作の講座を売る
・オプションで付随サービスを売る
・サポートを売る
・WEBのコンサルティングを売る
・CMSを売る

バックエンドの形態は自由に決めてください。単価設定も、売るタイミングも自由です。フロントエンド購入直後に売るのもいいですし、ホームページ制作後でも大丈夫です。

大切なことは、バックエンドこそ「利益部分」だということ。そしてフロントエンドよりも、バックエンドの方が「購入してもらいやすい」ということです。なぜならフロントエンドで価値を伝えられていれば、そこに信頼関係が存在しているからです。

4-3-2.購入者サイクルに取り組む

購入者のサイクル(バックエンドを売るため)に新規顧客を増やしていきましょう。

数字で出したように、プロダクトローンチをやればやるほど新規顧客は増えていきます。以下の図のように、購入者サイクルに新規顧客を取り組んでいきます。

こうなると、結果的にフロントエンドだけでなく、バックエンドの売上もかなり大きいものになってきます。バックエンドがビジネスに潤沢な利益をもたらすことになります。

何度もいいますが、バックエンドよりもフロントエンドを売る方が難しいのです。新規顧客を増やし続けることができるのであれば、バックエンドで利益を高めることは比較的簡単なことです。

こうやってプロダクトローンチを繰り替えしながら、新規顧客を生み出し、購入者サイクルへの流入を増やし、バックエンドで利益を出し、パイパーレスポンスとの関係をより多くつくっていきます。これがプロダクトローンチのビジネスモデルです。

4-4.仕組み化&自動化(エバーグリーン)

最後に仕組み化&自動化の話をします。

スモールビジネス業界で世界一のコンサルティング会社といわれるEmyth のオーナーであり、起業の神様と言われる「マイケル・E・ガーバー」はこういっています。

「社長の仕事は仕組みをつくること」

ほとんどのビジネスユーザーが、仕組みの重要性は分かっているはずです。しかし同時に、プロダクトローンチだけでは仕組みを作れないと思っているはずです。

なぜなら、プロダクトローンチというのは、どうしてもタイムリーなプロモーションです。現在進行形でプロジェクトをすすめ、期間限定のオファーを出すからこそ売上もあがります。

逆をいえば、プロダクトローンチでは仕組みを作れないと思っているから、プロダクトローンチはただのマーケティング手法だと思われているのです。ジェフがローンチを「ビジネス構築術」といっているのにも関わらず。

4-4-1.反応が良いローンチを繰り替えす

プロダクトローンチを繰り返していくと、ユーザーの悩みやニーズの共通点が分かり、反応が高い方法が分かってきます。そのためどうしても同じことを繰り返すローンチになりがちです。

なぜなら、その方が売れるからです。

不思議なことに、大衆心理というのは変わらないものです。「売れ続ける広告コピー」というのは何年も変わらないものばかりです。そのため売れるコピーが見つかったら、そのコピーは変えてはいけないのです。

同様にプロダクトローンチを何回もやっていく過程で、ランディングページや、クロージングにおいて、反応が高い言葉や言い回しが分かったりします。その場合、実は同じ言葉を使い回した方が、継続的に売れ続けたりするものなんです。

そうなってくると・・・どうしても同じことを繰り返すローンチになる理由がわかるでしょう。(もちろん全て同じはないですが)

だからプロダクトローンチを繰り返して、一定の軌道に乗ってくると、誰しもがそのローンチサイクルを自動化させたいと思うはずなんですね。ただ前述したように、プロダクトローンチというのは、どうしてもタイムリーなプロモーションであり自動化というのが難しいのです。

しかし・・・・

4-4-2.最新のシステムを使う

今は人口知能の時代です。定員がいないコンビニ、料理をしてくれるロボット、運転手がいない車。テクノロジーはどんどん発展しています。

マーケティング業界も同じで、自動化や仕組み化は、システムでできるようになってきています。プロダクトローンチの自動化もシステムを使えば実現可能の時代です。

今、私は知人が開発したシステムを知人が使わせていただいてます。(一般公開はしていません)このシステムでは、上の画像のようにローンチの自動化ができます。もう少ししたらこのようなシステムが世の中にたくさんでてくるでしょう。

そうすれば、プロダクトローンチを使って仕組みをたくさんつくれるようになると思います。例えば以下の画像のように、いくつもローンチサイクルを組み合わせて、仕組みを持つことができます。

システムがあればプロダクトローンチで「仕組み」と「自動化」を実現できます。

もしあなたがプロダクトローンチを行い、PDCAを繰り返し、自動化出来ると思ったら、こういったシステムを使って自動化しましょう。こういったテクノロジーの恩恵があるなら、私達は使うべきです。

ダーヴィンの進化論的にいうならば、変化についていかなければ淘汰されます。「私は人口知能とか分からないし、システムとか使わない」とか言っていると、Webマーケティングの世界では戦っていけません。

5.全体像のまとめ

まずはマーケティングとしての側面を知り、

1.マーケティングフローの全体像
 ・ステップ1:集客(見込み客を集める)
 ・ステップ2:教育(見込み客の悩みを解決する価値提供)
 ・ステップ3:販売(ニーズに合ったプロダクトを販売)
 ・ステップ4:運営(顧客に対しての深いフォローアップ)

そのマーケティングを行うための仕事内容のステップを知り

2.プロジェクトマネジメントとしての全体像
 ・ステップ1:企画(シナリオやコンセプト)
 ・ステップ2:計画(目標設定やスケジュール)
 ・ステップ3:実行(準備と実行)
 ・ステップ4:管理(管理と修正)

ユーザーをどのように成長させていくのかのフローを知って、

3.ユーザー遷移による全体像
 ・段階1:見込み客
 ・段階2:新規顧客
 ・段階3:リピーター
 ・段階4:ハイパーレスポンス

上の3つを考えながら、ビジネスとして落とし込むと以下のようなビジネスモデルを目指すことになります。

4.ビジネスモデルの全体像
 ・ステップ1:ファーストローンチ(1回目)
 ・ステップ2:セカンドローンチ(2回目以降)
 ・ステップ3:既存顧客へのローンチ(バックエンド)
 ・ステップ4:仕組化と自動化(エバーグリーン)

6.編集後期:僕達はマーケティングをする

最後の方は言いたいことがぼやけてしまった気がします。まあプロダクトローンチの全体像と言いながら、私が本当に伝えったことは1つです。

プロダクトローンチで仕組みをつくろう。

とういうことです。

ジェフ・ウォ−カーはプロダクトローンチのことを「最短のビジネス構築術」だと言いました。一度きりのただのプロセスではなく、永続的にサイクルを回すことができる「ビジネス」だということを分かってほしかったのです。

こういったテクノロジーが発展する時代に、私達のようなマーケッターに求められるのは、より抽象度が高い仕事をすることです。

・プロダクトローンチの作業はシステムに。企画を考えるのは私達です。
・ビジネスの仕組みを作る作業はシステムに。仕組みを考えるのは私達です。

私達マーケターは単純な作業員ではなく、戦略家です。むしろそうでなければ、これから機械やシステムに仕事を奪われていくと思います。仕組みを作ることを念頭にプロダクトローンチにも取り組んでいきましょう。

これからの未来が楽しみですね。ワクワクします。

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