PTとは|パーマネントトラベラーで海外を賢く使い豊かになる方法
インターネットの発達によって、ノマドという言葉が流行してかなり月日が経ちました。ノマドとは「遊牧民」という意味で、場所に捕らわれずに仕事をする人達のことをさします。ノマドと聞けば、カフェで仕事できる人達だとイメージする人も多いのではないでしょうか。
では、パーマネントトラベラー(PT)とは何か知っていますか?
パーマネントトラベラーとは「終身旅行者」の意味で、定住する場所にこだわらず、生活する場所を転々とする人達のことを指します。このパーマネントトラベラーとノマドの違いとは何か?
ノマドとは似て非なる「パーマネントトラベラー」の全貌を解説していきます
目次
1.これがPT(パーマネントトラベラー)だ。
PTとは(パーマネントトラベラー)の略です。※パーペクチャルトラベラーと呼んだりもする。
その言葉のとおり「永遠の旅行者」という意味にあたり、人生の目的により場所(国)をかえてライフスタイルのことです。
たとえば、ノマドと呼ばれる人が
「場所に捕らわれずに仕事ができる人達」
だとしたら、
パーマネントトラベラーは
「世界のあらゆる国を上手く活用して、効率的かつ豊かな人生を送る人達」
と言い換えることができます。
ポイントは「上手く活用して」の部分です。
PTは、様々な国が抱えるデメリットを極力抑えつつ、メリットを最大限の享受するような生き方です。つまり、良いところ取りのライフスタイルなのです。
私がパーマネントトラベラーと聞いて、真っ先に頭に浮かぶのが小説家「橘玲(たちばな あきら)」さんです。
彼が書いた「永遠の旅行者」やデビュー作の「マネーロンダリング」では、パーマネントトラベラーのことが書かれています。一度機会があれば読んでみると良いと思います。
その理由は後に回すとして、パーマネントトラベラーとは何か、もう少し具体的に掘り下げてみてきます。
1-1.PTは複数の国を使い分ける
まず、パーマネントトラベラーは、複数の国を使い分けます。
後述しますが、PTには5フラッグ理論という定説があります。つまりこれは、5つのフラッグ(国)を使い分けるという意味です。
第1フラッグ 国籍を持つ国第2フラッグ 家を持ち住む国第3フラッグ ビジネスをする国第4フラッグ 資金を運用する国第5フラッグ 余暇を楽しむ国
例えば、国籍を持つ国、家を持ち住む国、ビジネスをする国、資金を運用する国、余暇を楽しむ国・・・といったように、目的に合わせて場所を変えるのがPTなのです。
目的により国を都度変更するため、永遠の旅行者と呼ばれたりするわけです。
そして、絶対に5フラッグに分ける必要はありません。
私の場合は、国籍は日本人ですが、家はマレーシアにあります。ビジネスは日本とマレーシアで行い、資産は海外で運用します。余暇としては1年に20ヵ国以上旅行に行き、お気に入りの場所を探したりしています。
計算するとこんな感じです。
・年間150日はマレーシアに住み、・年間100日は海外旅行をして(ヨーロッパ・アジア・アメリカなど)・年間100日ほど日本に一次帰国しています。
これも、1つのPT(パーマネントトラベラー)のスタイルです。
1-2.PTはあらゆるリスクを回避する
パーマネントトラベラーはあらゆるリスクから逃れます。
例えば、日本が抱えるリスクとして最も考えられる1つが、震災リスクや原発リスクでしょう。
まだ記憶に新しい熊本震災。そして津波や原発といったあらゆる恐怖を私達に感じさせた東北大震災。
歴史を紐解けば、阪神淡路大震災から、東京大震災といった数々の震災が日本にはありましたね。それだけ震災のリスクが大きい国というのが日本です。
日本における自然災害のリスク
・地震リスク・津波リスク・火山リスク・台風リスク・洪水リスク・土砂リスク・原発リスク
他にも、国が抱える多額の借金、政治不安、あらゆる側面で危機的状況があります。
それらは全てリスク要因です。
もし、このような現実を知った上で、新築マイホームを日本で建てますか?
もちろん、その答えに正解不正解はありませんが、間違いなく住居を日本に構えるリスクを考えておく必要はあります。
1-3.PTは合法的に賢く節税をする
パーマネントトラベラーと聞いて、節税をする人をイメージする人もいます。
繰り返しますが、脱税ではなく、節税です。
脱税は捕まりますので、やめましょう。(笑えないです)
例えば、身近な税金で考えてみましょう。海外に移住している方はイメージがつきやすいかもしれません。
まず、パーマネントトラベラーは日本の住民票を抜きます。そして年間183日以上の日本に滞在しない場合、日本に税金を納める義務がなくなります。
これだけで、年金、健康保険、住民税、税金(ダーディーフリー)の恩恵を受けることができます。私の場合これだけでも節税です。
ちなみに私は日本で生まれ、日本で育った日本人です。しかし今は住民票を抜いてますので、たまに日本に戻って買い物をした場合タックス(消費税)が戻ってきます。
例えば、ドンキホーテでも、伊勢丹でも、ビックカメラでも、買い物をしたら中国人と同じように免税カウンターに並びます。消費税8%が戻ってくるのです。
1-4.PTは世界基準で教育を考える
PTは教育を深く考えます。
パーマネントトラベラーは海外に出る機会が多いので、海外の教育機関(インターナショナルスクールや教育制度)に関心を持つことが多いです。
当然、自分の子供の教育面において、日本の世界しか見ていない親よりも、ずっと広い視点、より深い視点で、我が子の教育について考えることが多くなります。
日本の義務教育の内容は、アメリカGHQの影響による部分が多いです。その点に関しての議論をしたいわけではないのですが、日本が教育に力を入れているかと言われれば首をかしげるところがあります。上のデータにあるように、GDPに対しての教育費用は世界的にもとても低いのです。
もちろん、日本だからこその素晴らしさもありますが、教育に限らず何事もそうです。広い世界を見てる方だからこそ、圧倒的に基準値が高く、広い視野で物事を判断できるでしょう。
1-5.PTはタックスヘイブンを利用する
PTはタックスヘイブンを活用します。
タックスヘイブンとは(租税回避地域)のことを言います。基本的には税率20%以下の国や地域のことそう呼びます。昨年、パナマ文章の流出で話題を呼んだやつですね。
アメリカではヴァージン諸島やパナマ。ヨーロッパでは、モナコ、サンマリノ、リヒテンシュタインなどが有名です。身近なところでは、シンガポールや香港などは、日本の高額納税者の移住先として有名ですよね。
こういったタックスヘイブン地域に移住したり、会社を設立してビジネスを展開することで税金を抑えることができるのです。
1-6.PTは日本の素晴らしさを深く分かる
ここまで書くと、パーマネントトラベラーは日本が嫌いのように見えますが、実はそうではありません。
パーマネントトラベラーは、日本以外のたくさんの諸外国に行き、生活し、文化に触れ、食べ物を食べ、余暇を過ごし、たくさんの時間を海外で送るわけです。当然海外でも良いところもあれば、悪いところ、不便なところもたくさんあるわけです。
私もたくさんのPTや海外移住者の方とお会いしましたが、どの方も日本の素晴らしさを語ります。それだけ、日本という国は素晴らしいのです。
例えば、日本の方は信じられないかもしれませんが、パスポートがあっても入国拒否ということはざらにあります。しかし、日本パスポートさえあれば入国できないことはないというほど、世界各国の入国がスムーズです。日本人への信頼はとてもあついのです。
私が住んでいるマレーシアも親日です。マレーシア元大統領のマハティール首相が「日本を見習え」と宣言したことは有名です。他にもタイや台湾といった多くの国が、日本に対して好感をもっています。
国民の平均所得は高く、GDP的な生産性も高いし、国民性は真面目で、サービス精神があり、インフラが整い、ご飯も美味しい。そんな国は日本くらいじゃないでしょうか。
2.パーマネントトラベラー的な生き方を推奨する理由
ここまでで、パーマネントトラベラーの輪郭がおぼろげながら見えたと思います。
ここで私がパーマネントトラベラーという生き方をオススメする理由を、著名人の方々の言葉や動画を紹介しながら、幾つか上げたいと思います。
2-1.高城剛 :アイディアは移動距離に比例する
ハイパーメディアクリエイターとして活躍する高城剛さん。元沢尻エリカさんの旦那といえば、分かる人も多いじゃないのでしょうか。そんな彼もまたパーマネントトラベラー的に生きている一人でしょう。
高城剛さんは、これからの未来を見据えた上で、これからの生き方を様々なメディアを通して発信しています。彼の有名な言葉に、「アイディアは移動距離」に比例するという格言があります。
上の動画の5分4秒あたりを見てみてください。
東京、西表島、ロンドン、オーストラリア、バルセロナ、世界各国を歩き回る高城さんだからこそ、伝えられることがあります。
2-2.大前研一:人間が変わる方法は3つしかない
大前研一さんといえば、日本のビジネスパーソンで知らない人はいない経営コンサルタント。MITを卒業後にマッキンゼーから独立。スタンフォード大学の客員教授をやったり、BBT大学の学長を務めてます。
そんな、大前研一さんは、人間が変わる方法は3つしかないと言います。
そう、この3つを見たときに、手っ取り早く変化を起こせるのがパーマネントトラベラーだとは思いませんか?
自分が付き合う人、住む場所、時間配分も含め、あらゆる変化をつけて、自己成長へと導いてくれるのがパーマネントトラベラーの生き方です。
2-3.中田英寿:旅とは人生であり、人生とは旅である
中田英寿といえばプロサッカー選手。イタリアセリアAで活躍した元日本サッカー代表。ヒデという愛称が有名ですよね。
そんな中田さんはドイツワールドカップ後に、29歳で電撃引退。その後に4年間ずっと旅をし続けていました。その時はパーマネントトラベラーだったと言われています。
彼は現在も世界各国を移動していますが、日本の魅力を世界中に広げる活動をしています。
世界を知る人だからこそ、見える視点があります。世界を見た人だからこそ、語れるものがあります。
この映像は、引退後初のロングインタビューです。2分頃から見るのが良い想います。
3.PTの神髄!5フラッグ理論とは?
さあ次は、PTの神髄である、5フラッグ理論について深く言及していきます。
この5フラッグ理論は、起業家であり作家でもある「W・G・ヒル氏」が提唱した概念です。彼が出版した「PT、PT2」は今のパーマネントトラベラーの基礎となる考えとなっています。
上でもご紹介しましたが、5フラッグ理論は5つの国を目的により使い分け、リスクを抑え、メリットを享受する生き方。ようは効率的に賢く生きる方法なのです。
5フラッグ理論を活用することで以下のメリットがあります。
1.国家の財政破綻・崩壊リスクから逃れる2.自然災害・天災・人災リスクから逃れる3.多大なる課税・金融のリスクから逃れる
このようなリスク回避の意味づけが強いです。
もちろん世界を股にかけて飛び回るパーマネントトラベラーは複数の国々を活用するので、より広い視点、世界基準で物事を広くとらえる器の広い人間になれるというメリットもあるでしょう。
5フラッグの国を順番に見て行きましょう。
3-1.国籍を持つ国
第一フラッグは、国籍国です。つまり、パスポートを持つ国です。
日本では認められていませんが、二重国籍を認める国も多いのはご存知ですか?複数国籍を認める国はこんなにもあるのです。僕達、日本人にはない感覚ですが、覚えておくと良いでしょう
英国、米国、豪州、バルバドス、ベリーズ、ベナン、ブラジ ル、ブルガリア、ブルキナファソ、カナダ、カーボベルデ、中央アフリカ、 コロンビア、コスタリカ、コートジボワール、キプロス、ドミニカ国、エル サルバドル、フランス、グレナダ、ホンジュラス、ハンガリー、アイルラン ド、インド、イスラエル、イタリア、ジャマイカ、ヨルダン、レバノン、ル クセンブルク、メキシコ、モルディヴ、マルタ、モーリシャス、モロッコ、 オランダ、ニュージーランド、ナイジェリア、パラグアイ、ペルー、ポーラ ンド、ポルトガル、ルーマニア、ロシア、セントクリストファー・ネヴィス、 セントルシア、セントビンセント・グレナディーン、 スロバキア、 南アフリ カ、 スペイン、スイス、スウェーデン、シリア、トーゴ、トリニダード・ト バゴ、チュニジア、ツバル、アンティグア・バーブーダ
基本的に日本国籍を変更する人は多くないでしょうが、複数国籍を容認する国がこれだけあるということは、参考にしておくと良いかも知れません。
3-2.ビジネスをする国
第二フラッグは、ビジネス(仕事)をする国です。つまり所得を得る国です。
この、ビジネスをする国は、人口ピラミッド、経済成長率、通貨価値、地政学的立地、所得水準などなど。様々な見地から選べばいいと思います。
たとえば、世界銀行の出している起業しやすい国ランキングでは、日本は81位。所得水準ランキングでいえば、日本は破産処理ランキングでいえば世界第2位です。
このような様々なランキングが公開されています。
(2) 建設許可の取得 “Dealing with Construction Permits” ・・・ 1位 香港
(3) 電力受給 “Getting Electricity” ・・・ 1位 韓国
(4) 不動産登記 “Registering Property” ・・・ 1位 グルジア
(5) 信用力 “Getting Credit” ・・・ 1位 ニュージーランド
(6) 投資家の保護 “Protecting Minority Investors” ・・・ 1位 ニュージーランド
(7) 徴税 “Paying Taxes” ・・・ 1位 アラブ首長国連邦
(8) 対外貿易 “Trading Across Borders” ・・・ 1位 シンガポール
(9) 契約の強制力 “Enforcing Contracts” ・・・ 1位 シンガポール
(10) 破産処理 “Resolving Insolvency” ・・・ 1位 フィンランド
私はマレーシアを選んでいますが、その理由は人口ピラミッド(経済成長率)によるところが大きいのです。
人口ピラミッドは人口の割合です。例えば、出生率が右肩あがりの場合は、綺麗なピラミッドの形をするのですが、この形が綺麗なピラミッドほど、経済が右肩あがりに伸びるという歴史的データがあります。
日本は少子高齢化していますが、マレーシアは違います。子だくさんでこれから益々の経済的発展が見込めます。インドやインドネシアも人口ピラミッドのいい例として参考になります。
3-3.居住場所を持つ国
第三フラッグは、居住(家)をもつ国です。
PTとして賢く節税するためには、マストとして第1フラッグ(国籍)と第3フラッグ(居住)は別にしておく必要があります。
家を貸りる・または購入して、長く住むことを考えると治安面、災害面、天災面、教育面を考慮してリスクが少ないところを選ぶべきでしょう。また、物価面やご飯が合うかどうかも住むためには重要なキーポイントです。
3-4.資産運用をする国
最近日本の銀行では、ゼロ金利政策が実施されたと思います。ようは預けていても何も生み出さない訳です。しかし銀行は預けられたお金を勝手に使って運用し、利益を生み出していることを忘れてはいけません。
日本の銀行が預金封鎖や倒産する潜在リスクを考慮しておきたいものです。
例えば、海外の銀行を開設するだけでも、資金分散のメリットがあります。パーマネントトラベラーは、オフショアセンターを活用するのも1つです。
オフショアセンターを簡単に説明すると、税が低い地域です。
オフショア地域は世界各地に約40ヵ所存在します。実はオフショアの地域だけで、世界の50%強の資産が集まっていると言われるくらいです。その理由は「軽税」だからです。
名だたる大企業の会社がオフショア地域にたくさん設立されていることは有名ですし、他にも、日本の場合は投資から生み出した収入や、息子に相続すお金にも大きな税がかかります。そいうった点もふまえて、お金の運用場所を考える必要があります。
3-5.余暇を過ごすための国
第五フラッグは、余暇を過ごす国です。
これは自由に決めればいいと思います。私もあらゆる国を旅しながら、お気に入りの場所を見つけては行くようにしています。1つの基準としては、世界の幸福度ランキングなどを参考にしてみるのも良いですし、自分がだた行ってみたいところを選ぶのも良いでしょう。
幸福度ランキングでは南米系の国が幸福度が高いのが分かります。また、別荘(不動産)を購入することで永住権をもらえる国もヨーロッパでは多い事実もあったりします。
永住権獲得として、第三フラッグの選択肢を増やすために、あらゆる国を旅行してみていいかもしれません。
4.なぜ、パーマネントトラベラーなのか
パーマネントトラベラーの5つのフラッグを説明しました。
海外にいるだけでも
・国際視野が広くなり世界基準で考えられる・世界中に友人・ビジネスパートナーができる・自己主張の能力が磨かれる
といったようなメリットはすぐ想定できると思います。しかし、そこまでして日本を離れたくないとか、そんなことして大変なんじゃないのかと思う人もいるかもしれません。
ただ、今こんな時代だからこそ、パーマネントトラベラーというライフスタイルを選択するメリットをここに記載します。
4-1.PTで資産を守る
こうやって書くと、節税することに関して嫌感を持つ人も多いと思います。仕事柄、元国税の方とお話することがありますので、この点だけはハッキリと言います。
日本の国税や税務局は容赦ないですよ。
経営者や起業家で成功した方ならわかると思いますが、日本は法人税が高いです。
所得税の最高税率も40%。住民税も含めると50%を超えます。その他消費税、固定資産税、自動車税も合わせると、稼いだお金の半分以上を税金として収めることになります。
自分がリスクをとって、時間を削って、成功させたビジネス。その半分以上が税金にもっていかれ、子供に相続させようと思っても相続税により、その大半が税金にもっていかれるわけです。さらにその税金の使い道が、政治家の天下りだのなんだのと、よく分からないものに使われてると思えば、嫌になるのも分かります。
日本人は自分の資産を守ることに対して、うとすぎます。それでは本当に困ったときに家族を守ることはできません。
まず、自分で稼いだお金を日本の銀行だけに集中させていることだけでもリスクがあります。もし、その銀行が倒産でもしたらどうなるでしょうか。そういった意味で海外バンクを開設するだけでも意味があると思います。
4-2.PTでグローバルの能力を身につけれる
インターネット時代=ボーダレス社会です。
もはやライバルは日本国民ではなく、世界中だと思わなければいけません。
島国である日本は、日本語という難しい言語、鎖国、地政学的位置、などなどの理由により、これまで外国人に対しての受け容れ体制が弱いところがありました。しかし、2020年東京オリンピックまでに外国人の受け入れを加速させるでしょう。
このようなグローバルの時代を考えた際に、世界レベルでの「英語能力・コミニケーション・自立力・交渉力・移動力」などなど、様々な力が必要とされることが予測されます。
そんな、グローバル時代に求められるのは、海外を経験している人間ではないでしょうか?
サッカーや野球といったアスリート世界でも同じです。海外で経験を積み日本に返ってきた人間は、皆どこか力強く落ち着いた印象を受けます。
グローバルな経験を積むことにより、広い視点で物事を捉え、世界基準で物事を考えられます。これからの時代に、パーマネントトラベラーとして得られる力が求められるのかもしれません。
4-3.PTは競争優位性となる
グローバル時代と並行して言えるのは、これからは個人の時代だということ。
ビジネスでは個人の時代を強く意識しなければいけません。
インターネットとSNSの台頭で、Youtubeで稼ぐユーチューバーや、Instagramで生計をたてるインスタグラマーが有名になってきました。一昔前までのFacebookセレブリティや、ツイッター有名人もそうです。
他にもクラウドソーシングと呼ばれるサービス。例えばランサーズやクラウドワークスといったサイトで仕事を受注するフリーランスの方も多いですよね。
インターネットの本質は、無駄を省くことです。あらゆるWEBサービスが立ち上がるほど、比例して中間会社がなくなります。結果的に個人と個人でダイレクトで繋がり、新しいビジネスが生まれます。
つまり、裏を返せば全員がライバルなのです。
個人の時代は、まさに1億総アーティスト時代。裏を返せば、1億総競争時代。
では、どうすればライバルよりも自分を選んでもらうことができるのか?どうやったら周りに必要とされる人間として重宝され、価値の高い人間になることができるのか?
・他人ができない経験をすること・他人以上の強みを身につけること・他人と協力して何かを生み出すこと
私は、この3つに集約されるのではないだろうかと思っています。
他人ができない経験をすれば、そのジャンルおける他人以上の力を持つことができます。その強みを伸ばすことで、そのジャンルおいてライバルよりも強い力をもつことができます。そしてなにより、他ジャンルの強みをもった人間と力を合わせ、何か大きななシナジーを生み出すことができます。
特別な個人になるために、パーマネントトラベラーでの経験は素晴らしいほどの成長をもたらすでしょう。
4-4.PTでセカンドライフを送る
繰り返しますが、パーマネントトラベラーになるために頑張って5つの国を作る必要もありません。日本の住民票を抜き、海外移住するだけでも、パーマネントトラベラーのメリットは活用できることもあります。
例えば、私は今住んでいるマレーシアのクアラルンプールで「居住・資金運用・ビジネス」の3つのフラッグを兼用しています。
マレーシアのビザを取得すれば家もかりれますし、銀行も開設できます。
日本ではありえないと思いますが、メガバンクの銀行で普通に4.5%の定期預金が組めます。住居も4LDKタイプで家賃7万円代なんてのはザラです。タワーマンションや5つ星ホテルの部屋をレジデンスとして入居しても10万円以下だったりします。
気候は温暖で、年中プールに入れます。ゴルフも有名であらゆる場所にゴルフ場があります。マレーシアの投資家ビザであるMM2Hビザであれば車も輸送できますし、タクシーは初乗り70円くらいです。移動にも困りません。
資金を守り、コストを抑えながら、余暇を全力で楽しむ。そんなセカンドライフを送るために、海外に移住する人達も多いのです。
編集後記:時代に順応するために、世界に出るという視点
海外に出れば、日本語はほぼ通じません。
当然日本とは価値観も違うし、ルールも違います。文化も違えば。食事、挨拶、宗教もすべて違います。ハッキリいって海外では面倒なことも多いです。しかし、それ以上の成長が海外にはあります。
確かに、日本にいれば居心地は良いかもしれません。サービスが悪ければ愚痴も言えます。日本ではおもてなし行為に一銭もお金なんかかりません。しかし、アメリカに行けばチップは常識です。
東洋のちっぽけな島である日本をスタンダードだと考えいたら、世界に出て痛い目に合うことも多いのです。
災害面で見れば、日本はあらゆるリスクを抱えていることも分かります。税制面で考えれば、ビジネスにおいては課税が多いデメリットも感じることができます。
パーマネントトラベラーは、あらゆる国を活用して、リスクをヘッジさせながらメリットを享受します。同時に、グローバル時代に必要な能力を積み上げることができます。
もしあなたが、場所に捕らわれずに仕事ができる「ノマド」で終わってしまっているのなら、そこから一歩踏み出して、「世界のあらゆる国を上手く活用する「パーマネントトラベラー」という生き方を考えてもいいかもしれませんね。
大切なのは、先行き不透明なグローバルなデジタル時代に、どういった生き方をするのか?ということです。「パーマネントトラベラー」という生き方を頭の中に入れておいて、損はないはずです。
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