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世界一のマジシャン岩崎圭一|160円と自転車1つで世界を巡る男の物語。誰だってお金がなくても旅はできるんだ。

今日は「誰でも世界一になれる話」をしたいと思います。

私の知人に岩崎圭一(いわさきけいいち)という1人の日本人がいます。彼の仕事は手品、つまりマジシャンです。

もちろん、ただのマジシャンではなくて、世界一のマジシャン。

2002年、当時28歳の岩崎さんは、たった160円を握りしめ、自転車1つで日本を飛び出しました。それ以来、無帰国・中断なしで世界中を巡りながら、マジックを披露し続け、世界中から称賛されて活躍しています。

彼の移動手段は、ママチャリ。

「え、ママチャリ?」と思った方がほとんどのはずだけど、それこそが彼が世界一になれる理由なんだと思います。今日はそんな彼を見て学んだことをご紹介します。

1.世界一のマジシャン「岩崎圭一」のプロフィール

まず簡単に岩崎さんのプロフィールをご紹介したいと思います。

  • 氏名:岩崎 圭一(イワサキケイイチ)
  • 出身地:群馬県前橋市
  • 生年月日:1972年9月20日
  • 血液型:B型
  • 趣味:手品、ギター、コンピューター等々
  • 性格:恐ろしく前向き。食べ物の好き嫌い全くなし、健康だけがとりえ。

けいの無銭旅行記ー 引用

くどくどと彼のプロフィール文章を書くよりも、動画を見れば一発で彼のことが分かると思うので、ここでは、彼が活躍している番組の動画をいくつか引用して張らせていただいます。

2017年3月12日、岩崎氏がルーマニアのコメディ番組iUmorに出演した際の動画。(Youtubeでの再生回数は現在133万再生)
2016年3月30日 岩崎氏がイタリアのオーディション番組Italia’s got talentに出演した際の映像。
岩崎氏はマジシャンをしながら世界各国を旅している

2.なぜ、岩崎が評価されるのか?


上に張った動画を見れば、なんとなく彼のマジックの中身が分かると思いますが

「岩崎さんは、天才的にマジックが上手いわけではない」。

正直、私は岩崎さんの知人ではありますが、会ったことはありません。

だからこんなことを言うのはおこがましいと思いますが、一人のお客さん目線から言わせてもらえば、岩崎さんが特別マジックが上手い訳ではないと思うんです。

私の友人に日本でフリーで活躍してるプロマジシャンがいます。彼もまた、岩崎さんのマジックレベルが特別に高い訳ではないと言ってました。

しかし同業である彼も私と同じように、岩崎さんのことを「凄すぎる」と称賛してもいます。

じゃあ、岩崎さんが何が凄いのか?誰の眼から見ても分かると思います。

それは、「マジック以外の部分」

動画を見ていれば分かりますが、彼が注目される理由はマジックのスキル面ではありません。

「彼のストーリーに異常なほどの魅力があるからです」。

もちろん岩崎さんにはマジックのスキルがあります。しかし、マジックのスキルが高ければ、世界中のテレビ番組に取り上げられる訳ではないことは分かると思います。

3.世界中の人間が「岩崎」を魅力的に感じる理由

当時28歳の岩崎さんは、160円を握りしめ、自転車1つで、裸一貫で日本を出発。

15年以上もマジシャンとして世界中の道中でパフォーマンスをしてお金を稼ぎ、時にはテレビ番組にブッキングされながら世界中を旅しています。

ハッキリいわずとも、岩崎さんがやっていることは、誰もが真似できることではありません。

例え岩崎さんと同じマジックをできたとしても、心理的な障害、言語、コミニケーションスキル、そして自転車で世界一周をするマインドを持ち合わせている人間はほぼいないと思います。私の友人のプロマジシャンが同じことをやろうとしても、まず無理でしょう。

岩崎さんと同じように行動して、継続できる人間は、日本という枠を越えて、世界でも恐らくゼロです。

あなたは岩崎さんの動画を見てどう思いましたか?

一種の狂気というか、凄みのある要素を少しでも感じたのではないでしょうか。

それは間違いなく、彼、岩崎さんのマジックスキルがどうこうという問題ではなく、

「自転車1つで世界を巡る日本人マジシャンという唯一無二のストーリー」

から湧き出てきているものです。

このストーリーがあるからこそ、私達は岩崎さんに興味を抱き、注目し、拍手を送ることになります。

つまりここから分かることは、人間は「マジックのスキル」よりも、「その人、自身」に魅力を感じるということでしょう

4.なぜ、岩崎が世界一なのか?バリュープロポジション思考

なぜ、岩崎さんが世界一なのか?

例えばビジネスの世界ではバリュープロポジションという考え方があります。ヴァリュー(価値)のポジショニングという意味なのですが、簡単に説明するとこうなります。

要約すると、競合ができないことで、勝負しろという考えでもあります。

このバリュープロポジション的に考えると、自然に岩崎さんが世界一のポジショニングをとっていることが分かると思います。

・誰が(自分) ー 岩崎圭一という自転車で世界を巡る男が
・誰に(市場) ー 世界中の国の人達に
・何を(商品) ー マジックエンターテインメントと自身の生き様を

普通の日本人のマジシャンは言語の壁もあるので、日本人だけにむけて活動することがほとんどです。

でも岩崎さんは違いますよね、

世界中の人達が対象です。そこに自転車で世界一周をしながらという付加価値が加わり、岩崎さんを世界一のポジションに引き上げることになります。

4.岩崎がやっていることは誰もしていない


岩崎さんが意識的なのか戦略的なのかは一旦横においておいて、

「岩崎がやっていることは誰もやっていない」

ということが事実として1つの価値になってきます。

「こんなクレイジーな人、他にいないよ!」

と、思われてもおかしくないようなことをやっているから、ある意味人々の頭の中に印象として強く残るわけです。

心理学では希少性の法則というものがあります。人間は希少性の高いものに、価値を見いだしやすいという法則です。

例えば、幾つも出品されている商品より、1点物の商品の方が、価格が値上がりする傾向にあります。これは物の場合だけに関わらず、人間に対しても同じ傾向があります。

どんなアーティストでもビジネスマンでもそうなのですが、自分だけの絶対領域(世界一になれる)を作ることは重要だと言われます。それは、希少性が高いから、つまりオンリーワンだからです。

岩崎さんの価値要因の1つは、この希少性に存在するといっても過言ではないでしょう。

5.私たちは誰でも世界一になれる。

勘違いしてはいけないことは、私達はいつだってだれだって「世界一」になれるということ。

決して岩崎さんみたいに大きなことする必要性はなく、どんな小さなことでもいいんのです。

・女性限定の38メートルのかけっこなら負けない
・バッタを捕まえる競争なら長野県で1番だ
・iPhoneの画面修理をやらせたら、、、

もう何でもいいんですよ(笑)。

まずは、自分にとっての世界一を作ることが大事。

そして、その世界一は自分で見つけてつくるしかない。

例えば、上でご紹介したバリュープロポジションの考えは、世界一を作るための1つのビジネスフレーム(視点)です。他にもビジネスの世界では、ランチェスター戦略だったり、USP(ユニークセリングプロポジション)だったり色々なフレームがあります。

でも、どれも共通していえることは「ビジネスで成功するための考え方」ということ。

正直、これらのビジネスの考え方が、アートの世界や、政治の世界で通用するかと言われれば分かりません。しかし、この世の中の成功者と呼ばれる人達は、ビジネスに関わっている人間がほとんどだということは事実です。

だからもしもし、あなたが少しでも今より成功したいと思うのであれば、自分が世界一になれることを一度深く考えてみるのが近道だと私は思うのです。

6.卑下をするな。誰にとって、世界一になるのかが重要だ。

世界一になることを補足して考えてみましょう

たとえば、上でご紹介したバリュープロポジションを見てみてください。

ここで、自分とライバルのことを比べて意識する人はたくさんいます。

・ライバルが自分よりも優れているから・・・
・ライバルがもうそこは独占しているから・・・
・ライバルに比べて自分なんか・・・

こうやって自分をライバルと比べすぎるあまり、自分を卑下して萎縮する人がたくさんいます。

でも、考えてみてください。

ライバルと比べて世界一になるのではなく、顧客(ターゲット)に対しての世界一になればいいのです。

例えば、岩崎さんにとっての価値提供は、マジックをすること。

でも、岩崎さんのマジックがライバルより優れているとは限りません。岩崎さん自身も自分よりマジックが上手な人はこの世の中にはたくさんいることは分かっていたと思います。

そこで彼は、マジックという武器を世界という舞台にもっていきました。つまり、ターゲットを変えた訳です。

もちろんそこには

・「日本人であること」
・「自転車で世界を巡ること」
・「160円だけ持って」

このようなストーリーが付加価値となり、更に岩崎さん自身の希少性が増します。

結果、岩崎さんは自分だけの「世界一の領域」を創り出すことができ、オンリーワンの人間として世界に認識され、世界中のメディアに取り上げられ、自分の活動を世に広めることができているわけです。

世界一はライバルと比べてどうこうではありません、顧客にとっての世界一になればいいのです。この部分を意識するだけで、ぐっと簡単に世界一を引き寄せることができます。

7.まとめ:岩崎さんが私に教えてくれたこと。

岩崎さんは15年以上かけて、東南アジア、中東、ヨーロッパといった、様々な国の様々な人に、マジックを通しての喜びを与え続けています。

「マジックというエンターテイメント」と「岩崎という一人の人間の生き様」を通して、お客の心に喜びや驚きを与え続けているのです。だからこそ、彼のマジックは、唯一無二となりお客の心に残ります。

そんな彼を見ていると、

今自分ができることを、必要な人に届けること。それが世界一になれる近道だ。

そのように感じるのです。

今、あなたが他人に提供できるものが何か?一度考えてみてください。少なからず1つや2つ、自分がやってきた経験を活かせることがあると思うのです。

そして、そのあなたの経験を求めている人がきっとどこかにいます。

あなたの世界一になれる近道は、そんなところにあるのかもしれません。

岩崎さんのマジックを通した生き方を見て、私はこのようにふと考えたのでした。

8:補足:岩崎さんの情報はこちらで見ることができます

岩崎さんの活動は、以下のブログで見ることができますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

●けいの無銭旅行記 日記のページ
http://feel-the-earth.com/keinoryokouki/

●Keiichi Iwasaki
https://www.facebook.com/keiichi.iwasaki

なんでも、Valuもはじめたみたいですよ。^^/

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