ビジネスオーナーになる方法|ヨーロッパに住む大富豪の教え
目次
1.ビジネスオーナー|ヨーロッパ大富豪の教え
最近、ヨーロッパに家族で移住しているビジネスオーナーと会食することがあった。補足になるのですが、今この記事をかいているこの瞬間。僕はヨーロッパ移住について真剣に考えているところです。
というのも、むかしから西欧に対しての憧れがとても強く、旅行では得られない経験や体験をヨーロッパという地に住むことで得らると考えていたからです。しかしいざ移住するといっても、独り身ならいいものも嫁や子供がいる環境を考えると、教育面や医療面といったことも考えなければいけません。
簡単にヨーロッパ移住なんて難しい。
そんなとき、ヨーロッパに家族で移住しているビジネスオーナーと会食することがあった。彼は、過去に事業売却を2回と事業継承をして、ヨーロッパから遠隔でビジネスを操縦している凄腕のビジネスオーナー。
指定されたマンダリンオリエンタルホテルに行き、ヨーロッパの大富豪の彼と、一緒にお茶をすることができたのでした。
2.ビジネスファウンダーの視点
僕は今の悩みを淡々とかれに話しました。
家族のこと、事業のこと、将来のこと、ヴィジョンのこと、そして移住のことなど。
彼はぼくの話をききながら、コップに注いであった、リコリスのハーブティーをくいっと飲みほし、コップを机におき、一呼吸してこう言いました。
「へー、いいじゃないですか、楽しみですね。」
僕は一瞬、「え、、」と思ったんだけれども、あ、僕はこの人に答えをもとめていたんだなあと自分の間違いに気づいたのです。
「はい、楽しみです。頑張って実現します」。
一瞬返事はおくれたものの、こうやって返事をしたのです。
そこで、彼から言われたのは、
「そうなるようにビジネスをつくってるんでしょ?設計は問題ない?」
3.あなたはすでにビジネスファウンダーだ。
家に帰宅して、僕はこの一言を考えました。
「設計は問題ない?」
すると、当たり前のことだけど、当たり前のように感じていないことが分かりました。
それは、僕達はビジネスをスタートしたときから
「ビジネスオーナーであり、ファウンダーである」
ということです。
どういうことか説明すると、どんなビジネスだろうが、規模が小さろうが、大きかろうが、ビジネスを開始した時点で、ぼくたちはビジネスオーナーだということです。
ついつい、ビジネスオーナーや、ファウンダーと聞くと身構えてしまいがちになりますが、どんな小さな個人事業主だろうが、副業だろうが、週末起業だろうが、ビジネスはビジネスです。
ビジネスオーナーとは、日本語でビジネスを保持している人を意味します。だったら、ビジネスをやっているなら、ぼくたちは全員ビジネスオーナーだということです。
そういった意味において、将来の夢はビジネスオーナーというまでもなく、そこを目指すもなにも、はじめから僕達はビジネスオーナーであり、ファウンダーだったのです。
4.ビジネスにおける4つのステージ
そういうとこのように言われるでしょう。
僕らは常に忙しく働いているし、家族との時間もとれない。しかし働かなければお金は稼げなくなるし、家族に飯を食べさせてあげることができないですよ。
その成功したヨーロッパの大富豪もそうでしょうが、世間一杯でいわれいてるビジネスオーナー達と全く違うライフスタイルじゃないか。一緒にしないでもらいたいです。」
はい、そうですね。
たしかに気持ちが出てくるでしょうが、いったんそれは横においてていて、ビジネスについて考えてみてください。
ビジネスというのは4つのカテゴリーがあります。
それが、従業員・管理人・経営者・創業者の4つです。
従業員は、一般的な社員を想像してもらえれば良いでしょう。会社の業務を回す実行部隊です。タスクひとつひとつに責任をもちます。
次に管理人。管理人は部長や係長といった、作業を実行する従業員を取り締まる役割です。自分も作業を実行しながら、数値やデータを参考にして事業の促進を目指します。彼らは従業員への役務実行の管理に責任をもちます。
そして経営者。経営者は従業員を取り締まる管理人をマネジメントします。あがってくる事業部の売上報告や、改善点をみながら、事業の進展や衰退をチェックして会社に対しての責任をもちます。
ビジネスオーナー(創業者)は、会社や事業そのものが商品となることを認識して、会社や事業を商品としてみたときに、売却するのか?継承するのか?上場させるのか?そういった権利を持つ人のことをいいます。
この4つのカテゴリーがビジネスにはあります。
5.成功しているファウンダーと僕達の大きな違い
上にあげたように、ビジネスには従業員・管理人・経営者・創業者の4つのカテゴリーがあります。カテゴリーというより段階といったほうが良いかもしれません。かといって、僕たちはビジネスをスタートした時点で、既にビジネスオーナーであり創業者だという主張は変わりません。
違うのは、責任です。
成功しているビジネスオーナーと僕達はなにが違うのか?
それが、責任です。
僕達は最初から創業者でありファウンダーでもあるのですが、創業時は人もお金も事業ありません。そんな何もないときは自分ひとりで、従業員・管理人・経営者の仕事をすべて行う必要があります。
それはきついですよ。
新卒の人間にいきなり会社を任せたら潰れますよね。だから任せることはできないし、それを分かっているからみんな起業前に経験をつむし、本を読んで勉強します。
自分1人で行うビジネスということは、良くも悪くも、自分1人の力を反映しています。当然、時間もないし、お金も苦しいし、スピードもでません。
逆に、僕たちが成功したと思っているファウンダーは、限りなく上にあげた従業員・管理人・経営者の責任を、それぞれ誰かに任せていることが分かります。
責任を、自分から外しているのです。
ビジネスを自分ひとりでやっている以上は、自分ひとりの力の限界がビジネスの限界です。しかし、チームメンバーと取り組むビジネスになれば、そのメンバー全員の力全体がビジネスに反映します。
6.あなたはどこを目指すのだろうか?
では、本題に戻ります。
ビジネスオーナーになる方法というタイトルをつけた以上は、ビジネスオーナーになる方法について言及しなければいけません。
といっても、既に僕達はビジネスオーナーだということを何度も伝えています。インターネットビジネスだろうが、転売ビジネスだろうが、店舗ビジネスだろうが、実業だrぅが何でも一緒です。
オーナーは、オーナー。自分のビジネスをどうしようが、オーナーである自分の勝手ですよね。
ではここで、1つの質問をさせていただきます。
「あなたは何に責任を持つ、ファウンダーになりたいのだろうか?」
どんなビジネスであれ、ビジネスをはじめた以上は、僕達はそのビジネスを保有したことになり、ビジネスオーナーになります。では、ビジネスオーナーとして、ビジネスの作業、管理、経営、これれあ全てを自分だけでおこなうのでしょうか?
スタッフを雇って管理以上を自分で行いますか?それとも、自分のポジションを行ってくれる社長をみつけて事業を運営してもらいますか?
さあ、どこまであなたの責任をビジネスに持たせますか?
6.とある北海道の家具職人の話
さあここで、一つの例を出したいと思います。
もし、あなたが家具職人で独立したことを考えてみてください。北海道の大自然ですくすくと育った無垢材を贅沢につかって、あなたは家具をつくります。
あなたの家具はどれも一級品で、曲線美が素晴らしいデザインが特徴です。その素晴らしさといえば、雑誌や業界紙でもとりあげられるほどで、すでに大勢のファンがいて、全国から注文が殺到します。
ただ、あなたには1つの問題がありました。
あなたの技術は本物でだれがも認めるのですが、どれも手作りのため、1ヶ月に1つの家具をつくるのが限界です。そのためいつも予約待ちが続いています。
嬉しい悲鳴かもしれませんが、あなたはビジネスとして家具を作り続けることになります。そこに時間的な自由はありません。
もちろんあなたは「家具を作ること」そのものに情熱があるので、ビジネスは存続することでしょうし、このままいけば、自分の名前も、後世に語り尽くさせられるくらい有名になるかもしれません。
さあ、このような家具職人ビジネスを保有するのはどうでしょうか?
一見、順風満帆のビジネスに見えます。しかし、ビジネス視点でみてみると、少し違った視点で見ることができます。
この家具職人ビジネスは良くも悪くも、あなたの限界がビジネスの限界であることは明白なことがわかります。なぜならあなたが作れる家具の数は決まっているからです。
結果、その家具を購入できる人数も決まってきます。あなたの家具の素晴らしさを自宅で味わえる人はあなたが家具をつくった数に比例します。
この例えは、家具職人にかぎった話ではありません。
専門家やアーティストとして、有形の自分の作品をつくりだし、世の中に提供している人は、皆この家具職人の話と似ているところがあります。一見、この家具職人ビジネスは、自分のスキルを十分に活かし、素晴らしいファンがいて、売上もあって、順風満帆なビジネスなように見えます。
しかし、もしあなたが病で倒れれば、ビジネスはストップします。
あなたが機材で指を切ってしまったら、仕事に支障がでます。
材木の仕入れの関係や、工房の関係もあるので、北海道から出ることはあまりできません。そこにはもちろん場所的な制約があります。自分にもしものことがあれば、あなたはそのビジネスをストップする必要があります。
さあ、これはビジネスとして健全だといえるのでしょうか?
7.あなたは責任をどこまでもつか?
さあ、ここからは正解も不正解もない話です。
「あなたはどこまで責任をもつのでしょうか?」
良くも悪くも、ビジネスをスタートした時点で、あなたはビジネスオーナーだということを忘れてはいけません。違うのは責任をどこまで持つかだけです。
上で、ビジネスの4つの段階の話をしました。従業員・管理人・経営者・創業者の4つです。
ここでご紹介した家具職人の話は、実際に北海道で家具をつくっている職人の話です。その家具職人の彼は、家族に経理や管理を任せています。
つまりこういった構図です。
・従業員 自分・管理人 家族・経営者 自分
経営者として、マネジメント部分を家族に協力してもらい、実際の作業は自分がしているという構図です。自分の名前が入っている箇所は自分自身の責任です。
決してこの構図が、悪いといってるわけではありません。
あなたもビジネスをスタートした時点では、この従業員、管理人、経営者のすべてに、自分の名前が入ります。もちろん、誰かとビジネスをはじめるなら違う名前が入るかもしれませんが、1人でビジネススタートする場合はすべて自分に責任があります。
最終的にはあなたのビジネスにおいて、「どこまで責任をもつのか?」それは、あたなが決めてコントロールすることなのです。
8.ファウンダーの視点
そもそも、ビジネスのゴールとは何でしょうか?
あなたがビジネスをスタートすると同時に、あなたはビジネスオーナーという立場になります。良いも悪いも、ビジネスを所有したことになります。
その所有したビジネスの価値が上がれば、より多くの利益を生み出すでしょう。ビジネスの価値が下がれば、生み出すお金は低くなります。
ここで1つの視点があります。
もしあなたの所有しているビジネスの価値が高ければ、上場させることもできますし、売却することもできます。別のスタッフに継承することもできます。
これは間違いなく、ファウンダーの視点です。
ビジネスは「あなたのもの」ではありますが「他人のもの」として動かすこともできるし「任せる」こともできるのです。
もちろん、ビジネスは「自分だけのもの」にすることも可能です。自分以外の人は関与できないようにして、自分1人でビジネスを完結させることができます。
この場合の責任は、すべて自分です。
あなたの所有しているビジネスをどうしようが自分の勝手です。あなたのゴールは、あなたが自由に決めればいいのです。
9.ビジネスを設計する
話は戻り、僕がヨーロッパに移住したビジネスオーナーにいわれた一言を考えてみましょう。
「そうなるようにビジネスをつくってるんでしょ?設計は問題ない?」
この発言の背景にあるのは、あらかじめ僕のゴールが前提にあるものでした。
「設計は問題ない?」というのは、僕の事例でいいかえるのであれば、
「ヨーロッパに移住できるように、あらかじめ自分のビジネスを設計しているんだよね?」
という発言の言い換えであることが分かります。
僕がヨーロッパに移住するということは、仕事における環境もガラッとかわることを意味します。当然、マーケットやクライアントやパートナーを日本に持つ僕にとって、選んだビジネスが家具職員だったらそれは間違いだったのかもしれません。
彼が言いたかったのは、「ヨーロッパに移住したいんだったら、あらかじめそのプランを考慮したビジネスを作るべきだし、そのようにビジネスを設計しているよね?」ということでしょう。
一言でいえば、ゴールありき。
世間一般的に考えられている、自由で、金持ちで、信頼もあり、場所的にも時間的にも自由な、ビジネスオーナーになりたいんだったら、そうなるべくしてビジネスを計画して、そうなるようにビジネスを保有しろということです。
この経験から言えることは、最初にどのようにビジネスを設計するのか?が重要なのです。
10.初心に立ち返って考え直そう
繰り返しになりますが、既にビジネスをスタートしている時点で僕達はビジネスオーナーだし、ファウンダーだということ。だから、自分のビジネスを自由に何でもできる権利がある。
しかし、その所有したビジネスに対する「責任」を、どこまで自分が負うかによって、まったく違ったビジネスになってくる。つまり、僕達が考えているような、真の意味の成功したビジネスオーナーになりたいのであれば、あらかじめ理想のビジネスを設計しなければいけない。
あなたの所有しているビジネスはどうでしょうか?
もし真の意味でファウンダーになりたいのであれば、初心に立ち返って、自分のビジネスについて考え直すのが良いでしょう。
いきなり目の前にファウンダーと呼ばれる人が現れたら、とてつもなく大きなグループ会社の創業者を目の前にしたように感じてしまうし、凄い人と話しているように感じてしまいがちです。
僕は海外に住んでいるからか、日本でのビジネスを成功させて、別のスタッフに会社を任せているオーナーや、事業を売却してしまったようセミリタイアした人達と会食する機会がある。
正直にいって、ファウンダー(創業者)や、ビジネスオーナーと呼ばれる人は、ビジネスで成功している人ばかりです。
だから上で書いたように、ビジネスオーナーという言葉自体に負けしてしまうように感じるのはきっと間違いではありませんし、普通のことなんだろうと思う。
ぼくは彼らに「どうやったらビジネスオーナーになることができるんですか?」という浅はかな質問はしたことはないけれども、彼らの姿勢や態度をみて、その経験をしっかりと聞かせてもらえれば、だいたいどの人もやるべきことををやっていきて成功している。
今日はその経験から、ビジネスオーナーになる方法をお伝えできればと思います。