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使えるパーキンソンの法則。なぜ仕事や人生に期限が必要なのか?

 2017/11/24 仕事術・成功法則  
仕事において大切なことは何ですか?

このテーマはいつの時代もビジネスパーソンにおける大きな関心事だと言えます。メディアを見渡せば、著名人を筆頭にこのテーマに関する話題を多く目にします。

目標を決めることが仕事で1番大切なことだと思う人もいるでしょう。もしくは、売り上げをあげること、顧客満足度を高めること、その関心事は人それぞれです。

ただもし、著者である私が仕事で最も大切にしていることは何か?と聞かれれば「期限を切ること」と答えます。それはパーキンソンの法則の第一法則の理にかなっているからです。

今日は期限を切ることを説いた、パーキンソンの法則の第一原則について言及します。

1.パーキンソンの法則とは

なぜ、期限を切ることが重要なのか、それはパーキンソンの法則を見れば分かります。

パーキンソンの法則は、1958年に英国の歴史学者・政治学者シリル・ノースコート・パーキンソン(英語版)の著作『パーキンソンの法則:進歩の追求』、およびその中で提唱された法則である。役人の数は、仕事の量とは無関係に増え続けるというもの。

 ー Wikipediaから引用

小難しい話はなしにしましょう。

イギリスの学者パーキンソンさんがこの法則で伝えていることはなにか?パーキンソンの法則を現代に生かすのであれば、この一言だけ分かれば大丈夫です。

「期限を切る」こと。

今、私が仕事で最も大切にしていることをあげよと言われたら「期限を切る」こと。そして今日も毎日のように意識して使っているのが、「期限を切る」ことです。

パーキンソンの法則は、第一法則と、第二法則の2つの法則があります。

この2つのうち、期限を切ることの重要性を説いてるの「第一原則」です。この第一原則を理解することにより、いかに期限を切ることが重要なのかが深まります。

※第二法則については、この記事の趣旨からずれますので、最後に書いておきました。

2.第一法則:仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

この第一法則では、人は時間を持て余すことを説いてます。

「第一法則:仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」

この第一法則が「期限を切る」ことに繋がります。

説明すると、

「人は3日後までに仕事を終わらせろと言われたら、3日間かけて、与えられた仕事を終わらせる習性がある」。

更にわかりやすい例をだしましょう。

「小学生の時に、与えられた夏休みの宿題(仕事)を終わらせるには、夏休みが終わるまで(時間)かけてしまう習性がある」。

つまり、1週間後までに終わらせるべき仕事も、1ヶ月後に終わらせる仕事も、結局与えられた時間をすべて使ってしまうという人間の特性を説いた法則です。

3.パーキンソンの第一法則を応用する

与えられた時間をすべて使ってしまうのが、パーキンソンの法則の第一法則。

もしこの第一法則に従うのであれば、期限を切る(デッドラインを引く)ことをしなければ、人は時間をフル活用して物事を為すことになります。

3-1.タスク上の期限

仕事は余裕をもって進めた方がいいです。そんなことは誰もが思っています。しかし実際の場面になると、余裕がないことがほとんどです。

私は仕事上ディレクターをよくやります。企画書をつくり、概要書をつくり、スケジュールを組み、タスクを割り出し、予算と成果をハッキリさせ、キャスティングをしてプロジェクトを動かします。

チームリーダーの役割の1つは、タスクをお願いすることです。そこで、

・お願いした仕事が、「期日通り」あがってこない

こんなことは日常茶飯事です。

「期限」をハッキリと切らないと人は動いてくれないのです。

経験上どんなタスクでもそうですが、基本的にタスク(仕事)の納品は、期日ギリギリになることがほとんです。たとえ納品が早かったとしても、期日ギリギリにならないと監修者のOKサインが出ないということも多いです。

これはパーキンソンの法則の第一原則の通りです

「第一法則:仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」

タスクを実務でこなす人も、タチェックする人も、期日ギリギリまで仕事の完成を引き伸ばす性質があります。

どんなタスクにも、ハッキリと「完成期限」を示しておくことはもちろん、その手前における「第一提出期日」といった途中の期日を設けた方が良いでしょう。

3-2.マーケティングでの期限

パーキンソンの法則の第一原則は、マーケティングにおいても成り立ちます。人は「期限」を切らなければ行動しない生き物です。マーケティング・セールスでも同じように、「期限」を切らなければ、購入してくれません。

・いつでも買えるもの
・今、しか買えないもの

どちらが売れるかといえば、あきらかに「今しか買えないもの」です。

実際に、何かしらの販促キャンペーンを開催したとき、販売終了日が「1番売れる」ということが多々あります。私がよく関わっているキャンペーンを事例に出しましょう。

私は約2週間(14日)で商品価格4,980円〜9,800円の商品を販促するキャンペーンをよくやります。この14日のなかで、1番売れる日はいつかと聞かれたら最初か最後です。

「商品販売日」商品の売り始めは、売れるのが当たり前です。しかし、最終日に1番数字が伸びるときがあります。なぜ、最終日に売れるのか?

それはユーザーが決断を先延ばしにするからです。

これもパーキンソンの法則の第一原則どおりで、

・欲しいと思った商品を購入する(仕事)を、与えられた時間(販売終了まで)、先延ばしにするからです。

何かしらマーケティングをするときは、必ず期日が必要です。

3-3.生活上の期限

パーキンソンの法則を生活に当てはめてみましょう。

これは私の事例ですが、先日宮崎県に旅行をしました。この時、旅行することは決めていたけど飛行機のチケットはとっていませんでした。

・どうせ宮崎なんてガラガラだろうし、後でとればいいだろう。

という憶測が事態を引き起こします。結局、宮崎行きのチケットをとったのは旅行の前日。チケットの価格は倍額に値上がりし、通常より高い価格で購入することになったのです。

「もったいないですよね。え?普通そんなことしないって?」

確かにそうですね。こんな余裕をかますのは僕だけかもしれません。

しかし他の場面では、あたたも同じことをしているはずです。

・後ですればいいや
・明日すれば大丈夫
・まだやるべきことではない

そうやって、先延ばしをしていませんか?

期日がないものは、一生先延ばしが続きます。先延ばしはすべて、パーキンソンの法則通りになります。

3-4.目標上の期限

夢・目標に期限を切ることは、一般的に重要だと言われます。

30歳までに年収1,000万円越えるんだ、30歳までにはお嫁にいくんだとか、皆さんも当たり前に目標を決めているはずです。実際にそのような目的設定に関する本もたくさんありますし、期日を決めることの重要性はわかってることだと思います。

私は目標そのものに期日を決めるというよりも、それを成し遂げるためのタスクに期日をつけるタイプですが、それは横においておきましょう。

とにかく期日なのです。

期日がなければ、人は行動しないというパーキンソンの法則を念頭においたとき、なんとなく「目標」が叶う可能性は限りなく低いでしょう。

目標に期限を切ることにより、はじめて、そのために何をしなければいけないのか、いつまでにしなければいけないのか、という具体的な作業が見えてきます。

補足:第二法則:支出の額は、収入の額に達するまで膨張するの2つからなる

パーキンソンの法則における第二法則もご紹介しておきましょう。

第二法則では支出と収入について説明されています。期限を切ることとは関係ない話ですが、せっかくなので触れておきましょう。

第二法則:支出の額は、収入の額に達するまで膨張するの2つからなる

説明すると、

・20万円の収入があったら、20万円使ってしまう
・100万円稼いだら、100万円使ってしまう

という法則です。

「そんなことない、わたしは貯金している!」と思う方も多いと思います。たしかに日本人はプロバカンダの影響で、貯蓄する人が多いと思います。

ただ、現実をみてください。20万円稼いでたら、20万円なりの生活をします。同様に、100万円稼いでいたら、100万円稼ぐ人なりの生活をしているはずです。

月100万円稼いでいるんだから・・・といって、食費・住居・趣味趣向品・車などなど様々なものにお金を使いがちです。月100万円、年収1,200万円のステータスを意識して、見栄を張らなきゃと思う場面もあるでしょう。

そんな人間の習性を説いています。

編集後期.なあなあにすることの弊害

著者は、この記事を書いている今日もプロジェクトのなかで期限を切ることを忘れて、人にタスクをお願いしてしまいました。実際にこのタスクは遅れをとることになりました。とても反省しています。

期限を切ることは、強制の意味合いがあります。人に期限を切ることはやりづらいことでもあるのです。しかしパーキンソンの法則にあるように、リーダーは期限を切ることにも躊躇ない姿勢を貫かなければいけません。そうでなければ、人間のタスクは納期一杯まで遅くなり、1つ1つのタスクの遅れが、プロジェクトの失敗に繋がります。

期限を切ることの重要生を説いたパーキンソンの法則の第一原則は、人生においても、日常生活にも心がけたい法則です。

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